ストーンヘンジの石柱は中古?

英国イングランド南部で巨大な石柱が列をなすストーンヘンジだが、先ごろこの巨石をどのように切り出し、運んだかと言う謎の解明につながる新発見があったそうだ。
英国の考古学者チームが2015年12月7日に発表したところによると、5000年ほど前にストーンヘンジの建設に使われた特徴的な「ブルーストーン」は英国ウェールズにある新石器時代の採石場2か所で切り出された数々の証拠を発見したという。
かつてストーンヘンジに立っていたと推定される約80個のブルーストーンのうち現在残っているのは43個。研究者らは採石場から発掘された遺物を精査し、先史時代の人々がブルーストーンを切り出した時期とその方法を特定した。
採石場はストーンヘンジから陸路で北西およそ290キロにあるウェールズ、ベンブルックシャー北部のプレセリ山地にあるという。これらの採掘場で見つかる火山岩や火成岩の特徴は、ストーンヘンジに並べられているブルーストーンとぴたりと一致するそうだ。
採石場では石器や土台、木炭、焼けたクリの実のほか、採石場からの出口だったらしい道などが見つかっているという。木炭と焼けたクリの実から放射性炭素年代測定を行ったところ、新石器時代にあたる5200~5400年前にこの採石場で人の活動があったことが明らかになった。一方、ストーンヘンジが建てられたのは5000年よりは後のことと考えられている。これらを合わせると、一つの疑問が沸いてくる。切り出された石は、400年もの間一体どこにあったのだろうか?
新石器時代の人々が500年近くかけて石をストーンヘンジまで引きずっていった可能性も無くはないが、あまり現実味がない。むしろ、石はまずどこか採石場の近くにあるモニュメントで使用され、のちにそれが解体されたとき、ストーンヘンジのあるウィルとシャーへ運ばれたと考えるのが妥当だ。2016年の調査では研究チームがその「近場のモニュメント」を特定し、どんなものだったのか解明することを目指しているという。
そのモニュメントはどのようなものだったのだろうか?何のために建てられ、なぜ解体されたのだろうか?それが分かれば、ストーンヘンジの謎も解けるのかもしれない。